Google、グーグル爆弾の対策を表明

Googleは先日グーグル爆弾への対応を発表した。Googleアルゴリズムはアンカー文字列をリンク先のページのメタ情報として重視するため、多くのユーザが同じ言葉で特定のページをリンクすると、そのページにその言葉が含まれなくても、Googleの検索結果で上位にランクされることになる。多くの場合、このアルゴリズムは好ましい結果を返すが、多くのユーザが結託して特定のキーワードで特定のページをリンクしまくれば、Googleの検索結果をコントロールできる。これがグーグル爆弾(Google Bombing)である。

グーグル爆弾の典型例は、"miserable failure(惨めな失敗)"という検索語で検索するとブッシュ大統領の経歴紹介のページに飛ぶと言うものであった。多くのユーザが"miserable failure"という文字列でブッシュ大統領の経歴紹介ページにリンクを張ったことにより生じた現象である。

残念ながら、Googleの対策が終わった現時点ではGoogle"miserable failure"と検索してもブッシュ大統領の経歴を知ることは出来ない。みかかで検索してもNTTのページには飛ばない。なんか不便になった気がする。

ちなみに"successful failure(輝かしい失敗)"と検索すると本日時点で約43,500,000件中、当blogが2位にランクされる(日本語ページを対象とした検索ではトップ)。1位はNASAApollo 13: A Successful Failureだ。多くのサイト管理者が自サイトの検索ランクを少しでも上げようとSEO対策に多大な努力を払っているのに申し訳ないが、まあ、こんな商売っ気の無い特殊なキーワードに価値は無いか。