朝日批判も良いが、言いがかりは滑稽なだけだ

イザ!は「【野菊】朝日新聞って本当に面白い」と題したコラムの中で偏向報道が目立つ朝日新聞を痛烈に皮肉った。しかし、読んでみるとどうも言いがかりに近い。朝日新聞が叩きたくて仕方が無いのは良く分かるが、批判のための批判になるとどこぞの女性党首と同じである

それだけでも十分面白いのに、「日中双方が領有権を主張している尖閣諸島」という表現。これでは日中が同時に発見した無人島をめぐって、その領有権を争っているようではないか。尖閣諸島は日本の固有の領土であり、海底資源に目を付けた中国が触手を伸ばしているというのが事実だろうに。

日本固有の領土である尖閣諸島を中国が掠め取ろうと画策しているのは事実だが、この表現に噛み付くのはかなり無理がある。たとえばSankei WEBで検索すると、産経新聞が自分で同様の表現を使っている記事をいくつも見つけることができる

日韓が領有権を主張する竹島が属する島根県隠岐の島町教育委員会が、竹島問題を扱った小中学生向け副読本「ふるさと隠岐(仮称)」の作成を進めている。

産経ニュース

日韓が領有権を争っている日本海の孤島・竹島(韓国名・独島)は韓国では慶尚北道に所属している。

産経ニュース

まさにブーメラン。産経新聞は、とりあえず朝日を叩いておけば2ちゃんねらが喜んでくれると錯覚してるんじゃなかろうなと最近思わなくも無い。