サイト開始から3ヶ月

LM-72007-03-31


本年の1月1日に開始した"A Successful Failure"だが、開始より満3ヶ月を迎えた。累計アクセス数は19,000程度。1月末時点で3,000、2月末時点で8,000弱だったので順調に伸びているようだ。といってもアクセス数の大半は一見さんが締めており、日々アクセスしてくださるような常連さんが増えているという印象はない。目的のエントリだけ見て直帰してしまうユーザに、いかにして他のエントリも見ていただき、また訪問してもらえるようにするかという点が、Webサイトの持続的な成長を達成する上で欠かせないだろう。サイドバーに最新タイトルを出しているが、アクセスユーザのフローを変えるには至っていないようだ。本エントリがすこしでもその役に立つことを願う。

Firefox

今月はじめにアクセスが集中したのはFirefoxに関するエントリである。アップ後1週間ぐらいは放置されていたエントリだが、3月の第1週にじわじわとアクセスを集め、現時点ではてなブックマーク数49という本日記最大のヒットとなった。Firefoxの新バージョンリリースのタイミングとも相まって、Firefoxを試してみたいというユーザが多く、ニーズをうまく満たすことが出来たことが原因だろう。Sleipnirのような必要な機能がパッケージされた高性能ブラウザが普及している日本で、Firefoxがシェアを確立するためには初期導入時の敷居を下げる努力が必要だと思う。

給料

給料に関する話題を扱った上記2つのエントリは、検索エンジンからアクセスする人がぼちぼちといてじわじわとアクセスされているようだ。30代1,000万円以上で勝ち組?のエントリに「勝ち組 給料」「勝ち組 年収」「30代 平均年収」といった検索キーワードで検索してくる人が多いことから、ニーズがあるならまとめておこうと思って、Excelを用いてデータ加工をしてみたのだが、一つのエントリを仕上げるのに多大な時間がかかってしまった。

Googleが統計視覚化ソフトを買収したらしいが、簡単に視覚化が出来るWebサービスが利用できればもうすこし労力も減って、Web上の様々な情報をわかりやすくまとめて提示してくれるblogが増えてくると思う。最近のはてなブックマーク人気エントリを見てもまとめ系が大部分を占めているが、今後はテキストによるまとめだけではなく、視覚化ツールを用いたサマリが増えてくると思う。様々な統計データが発表されているが、2次加工しやすいようにAPIで公開するとか、標準のXML形式で提供するとかしてくれれば、Web上に有意な情報がどんどん増えると思うのだが、まだ実現にはしばらくかかりそうだ。

F-X

F-Xの選定作業が大詰めを迎えており、一連の過程をまとめた上記エントリも、ブックマークこそ全く付かないが、毎日検索エンジンからアクセスする人が絶えないエントリである。防衛省にとって本命のF-22の輸出許可が得られるかどうかが不透明なことが、事態をややこしくさせている。日本が軍事機密を守ることが出来るかという点に疑問符がつけられているわけだが、先日も特別防衛秘密に該当するイージス艦の機密情報を自衛官が持ち出した事件が明らかになっており、いよいよ暗雲が立ちこめてきた。米国から供与された防衛装備の性能などに関するものなど秘匿性が高い情報は、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法で特別防衛秘密と定義されており、日本は確実にこれを秘匿せねばならないのだが、それが出来ないということであれば、F-22の輸出許可など下りるわけがない。

被リンク

月末近くになって、はてな匿名ダイアリーで当日記のいくつかのエントリにリンクが張られたようで、一日のアクセス数が200台から300〜500台へと倍増することとなった。事の発端はお馬鹿な女達。というエントリーだが、話題の主がたまたま女性だっただけで男性でも同様の話をすることはあるだろう。そういう人は広告主の城南予備校のターゲットには入らないわけで、広告のターゲッティングという点では一定の成果を上げているのではないか。問題は大学受験を控えた学生がどれだけあの広告に興味を持つかだが、はて。

それはともかく、匿名ダイアリーで取り上げられたことにより、多くの人の目にとまることとなり、3月末になって、RinRin王国から上記の2つのエントリにリンクが張られる事となり、いきなり日々のアクセス数が4桁に増えた。円周率の方は「エレガントな解について」というアンカーテキストがつけられており、やはりあの三平方の定理のエレガントさはみんな共感をもつことができるものなのだと再認識した次第である。

筆者があの証明を知ったのは高校の数学の授業中のことだったが、数学の先生は授業中にいろいろな数学の逸話を挿入し、受験数学とは外れた数学の面白さを教えてくれた。当該エントリーで触れた四色定理の証明や、同日のエントリー、フェルマーの最終定理の逸話も数学の授業で習ったものだ。受験数学は忘れてしまったが、こうしたことはいつまでも覚えているものである。数学の面白さを教えてくれた先生には感謝したい。

一方、あるある大辞典のまとめに関してだが、こちらはなぜ取り上げられたのかよく分からない。一覧表にしたのがよかったのだろうか。とはいえ、一覧表は引用元の朝日新聞記事に掲載されており、画像がHTMLの表になったという違いぐらいしかない。おそらく、ちょうどあるある大事典の訂正放送が放映されるタイミングもあり、今までの経緯が短くまとまっているエントリが受け入れられたのだろう。朝日新聞の続報によれば、「一貫した否認を突き崩すだけの証拠を突きつけられないものは、はずさざるを得なかった」としており、多くのグレーな案件が報告からは外されている事を示唆している。報告に挙げられている案件が氷山の一角に過ぎないのは確かなようだ。blogの普及により、視聴者の検証がより行いやすい環境が整いつつある。2007-01-28: 番組検証アクティビティの設立が待たれるで記したような番組検証手段の確立が望まれるところだ。

上記エントリーは、その後にゅーあきばどっとこむ等をはじめとする多くのサイトからリンクが張られ、現時点でもその影響は続いている。すこしでもリピータの方が増えるとうれしいのだが。

残念賞

筆者が面白いと思っているにもかかわらずアクセスが伸びないのは上記のエントリ群である。火星のテラフォーミング方法は胸躍る天文学的スケールの一大事業だし、入院するなら絶対青梅慶友病院だし、老後に住むならセレブレーションだ。ところがこれらはほとんどアクセスはなく、おそらく3桁にとどいていない。もっとわかりやすく、的確にそのすばらしさを伝えられるようにならないといけないなと思う。