FireTuneでお手軽Firefoxチューニング

オンライン快適仕事術 - 重くなった Firefox 2.0 を劇的にスピードアップする13の方法Firefoxのチューニング方法が解説されているが、configを13も設定しなければならなくて面倒くさいことこの上ないし、一番最初で紹介されているnetwork.http.pipelining.maxrequestsを32とすることは、サーバに負荷をかけ、他の人に迷惑をかける行為なのでやってはならない。詳しくは狐の王国 最大接続数を増やして速くなったと喜ぶ人々、再びを参照するとわかりやすい。もっともFirefoxではこの数字を8以上にしても無視されるようになっているが。

そもそも、FireTuneを使えばわざわざconfigを修正しなくても、たった3回のクリックでFirefoxの設定を最適化することが出来る。所要時間はわずかに5秒ほどだ。実際、上記の記事で紹介されていた設定を確認してみたが、大部分はFireTuneで自動設定されるし、FireTuneで設定されない少数の項目によって速度に違いが生じるかと言われれば、少なくとも筆者の環境では全く変わらなかった。結論としては、Firefoxの最適化はFireTuneで十分であり、configをちまちま設定するのは時間の無駄だ。今時、Firefoxチューニング方法は13も要らない。1つあれば事足りるのだ。

周知の内容だが、FireTuneについて今一度まとめておく。



使い方で迷うところは一切無いと思うが、一応利用手順を示しておくと次の通り。

  1. Performance optimizationsのタグにおいて、自分の環境に応じた項目を一つ選ぶ。
    • Fast computerとは1.5GHz以上のCPU、512MB以上のメモリを積んだPCで、Slow computerとはそれ以下のPCを指す。最近のPCならすべてFast computerとなるので、上の3項目から選ぶことになるだろう。
    • Fast connectionとは、光やADSL、Cable TVなどのブロードバンド環境を指し、Slow connectionとはダイヤルアップなどのナローバンド環境を指す。ADSLでも局から遠くスピードが出ない場合はSlower connectionにすると良いだろう。
  2. Tune it!ボタンを押す。Firefoxは終了しておくこと。
  3. 設定のバックアップを取るか聞かれるので「Yes」と答えておく。

これで終了だ。FireTuneを利用すると一部のアドオンの設定が初期化されるため、次回のFirefoxの起動時にエラーが発生する場合がある。設定が初期化されるアドオンとしてはGoogle ToolbarTab Mix PlusJavaScript Actionsなどがあるが、もう一度それぞれのアドオンを設定し直せば問題ない。

FireTuneは窓の杜でも紹介されているしかなり有名だと思うのだが、未だに存在を知らない人が多くいるようだ。せっかく有用なツールが公開されているのだから使わないと損である。