安全宣言の翌日に当の中国政府から危険性が指摘された中国産ウナギ

LM-72007-07-13


日本鰻輸入組合は10日、都内で記者会見を行い、「日本に輸入されている中国産ウナギは中国政府による検査や、日本での水際検査をパスしており安全だ」とアピールした。

連日のように中国産製品の品質問題が報道される中にあって、米食品医薬品局(FDA)が、6月28日、発癌性が指摘されているニトロフランやマラカイトグリーンなどの抗菌剤が含まれていたとして中国産ウナギなどの養殖魚介類を一時輸入停止したことを受けて、消費者の不安が増幅、ウナギの売れ行きが激減しているという。

日本鰻輸入組合は、日本向け中国産ウナギについては、中国政府が中国国内で検査などを実施した上、厚生労働省による命令で日本での水際検査が義務づけられており、「いかに努力して安全なものにしているか実態を理解してほしい」と話した。日本では数年前より中国産ウナギの検査強化に乗り出しており、マラカイトグリーンに関しては2005年8月より中国産ウナギの貨物すべてを検査対象としており、合格しないと輸入出来ない体制になっている。

ところが、その安全宣言の舌の根も乾かぬ翌11日、中国の国家品質監督検査検疫総局は、海外に輸出した食品の安全性や輸出手続きに問題があった国内企業33社を輸出停止処分とし、社名をホームページで公表した。計11社が日本向けに輸入しており、5社はウナギの蒲焼きの輸出企業だった。保存料に使われる二酸化硫黄や貝毒の残留量が基準値を超えるケースがあり、合格品とのすり替えや、登録原産地以外の場所で取れた原料の使用、検査逃れも見つかったらしい。なお、これらの5社は日本の通関時に違反を指摘され、既に輸入が止められているようだ。

13日には、群馬県が中国で加工され前橋市内のスーパーで販売されていたウナギの蒲焼きから、食品衛生法で禁止されている合成抗菌剤の使用を示す物質が検出されたとして、卸売り業者に自主回収を求めた。このウナギのかば焼きは20トンが輸入され、主に関東地方に出荷されたという。検出されたのは発がん性が指摘され、養殖魚などへの使用が禁止されている合成抗菌剤マラカイトグリーンが体内で変化した「ロイコマラカイトグリーン」であり、2005年8月より水際で全数検査して国内に入って来ないはずの物質だった

結局、これっぽちも安全じゃなかったわけだ

中国側の検査はザルだし、日本側の検査もザルだ。大体、有料飲料水の半分がニセモノ段ボール入りの肉まんが横行している*1中国を信用するのがそもそも間違っている。危険性が指摘された中国製の製品リストを更新しているDangerous Made-In-China Products: 2007 Timelineの長いリストを眺めるだけでも、中国製は避けた方が良さそうだと感じる。

今年は7月30日が土用の丑の日に当たるが、中国では人間の死体を養殖ウナギにエサとして与えていると言う真偽不明の話もあるし、中国産は避け多少高くても日本産を選択すべきだろう。もっとも、15%しかないはずの国産ウナギが溢れている状況を見ると、産地表示も怪しいモノだが。

*1:ダンボール入り肉まんはテレビ局の捏造報道であったことが判明した。