中国はこの状態のままオリンピックを迎える気なのか?

U-22日本対中国戦は完全アウェーの中で行われた。日中戦争の発端となった満州事変が発生した瀋陽という反日感情がきわめて強い土地にあって5万超の大観衆。日本人観客はおよそ100人で残りはすべて中国人。しかも審判4人が全員中国人という前代未聞の状況だった。国際試合で対戦国と関係がない第三国の審判がジャッジするのは常識で、来年にオリンピックを控える中国が知らなかったではすまされない大失態だ。マッチコミッショナーも中国人で、試合に関係するすべての人間が中国人で占められた。これで公平なジャッジなどできるはずがない。

中国審判団責任者は「我々はFIFAの審判。安心しろ」と根拠無く言い張ったようだが、副審が大声で中国国歌を歌っている時点でNGである(ちなみに君が代にはブーイングが起こった。アジア杯から全く進歩していない)。一体何を考えているのだろうか。反町監督は試合後次のように語っている。

「難しい環境のなか、よく戦った。私もサッカーをやって三十何年たつが、こんなレフェリーでサッカーをやったのは初めて。大会全体に“?”がつくような大会。あきれている。これは大会組織委員会のせいだ」

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200708/st2007080401.html

この稚拙な大会がオリンピックを1年後に控えた国の運営によるものなのか。少なくともアジア杯では第三国の審判団がジャッジしたはずだが、なぜこんな馬鹿げた運営体制になったのだろうか。

日本が普通の当たりでボールを奪ってもすぐにファウルの笛が吹かれ、接触さえ許されない。反対に中国のサッカーとは思えないハードなタックルが流された。スタッフは「副審が大声で中国国歌を歌っていた。これじゃ、ダメだと思った」と明かす。

 「やっぱりかと思った。反日感情があると聞いてたけど、さすがにひどかった。こっちは体を寄せると笛が鳴る」

 DF安田理も怒りをぶちまけた。前半15分、後方から倒された。通常ならイエローカードが出てもおかしくない場面。「カードや」とアピールすると、反対に警告を出された。04年のアジア杯では反日感情から社会問題にまで発展した中国。試合後、FW李は左すねを打撲し包帯。MF谷口は両足に無数の傷を負った。

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200708/st2007080401.html

まともなサッカーにならないほど中国に偏った判定。今大会はオリンピックの予行演習だそうだが、まさかこのままの状態でオリンピックを運営する気だろうか。読売新聞によれば、試合終了後には中国人観客が日本人観客の一部に紙コップを投げつけ、集団で罵声を浴びせる騒ぎが起きた。けが人は出なかったが、日本人観客が一時場外に出られない状態になったという。観客の民度の低さも相変わらずで呆れんばかりだ。2004年のアジア杯の時には、これほどまでに対日感情が悪いのかとある種驚きを持って受け取ったものだが、今回はやっぱりかという諦めにも似た境地だ。

北京オリンピックが中国の民度の低さを世界に知らしめる大会にならなければ良いが。