一体何時間寝れば良いのか

Ameba News]が伝えたところによれば、イギリスの研究グループの報告によって睡眠時間と死亡率に密接な関係がある可能性が示されたという。

 この研究では、35歳から55歳のイギリスの公務員およそ10000人を対象に17年間にわたって、睡眠時間と健康状態を調査した。これだけの研究期間と人件費を投じた大規模な研究は、今までに例がない。結果として、平均の睡眠時間が5時間以下の勤労者は、それ以上の睡眠時間を確保している勤労者と比較して1.7倍以上の高い死亡率をとることがわかった。

 特に心臓病を発症する危険率は2倍という高い数値を示した。はっきりした理由は解明されていないが、研究グループは、睡眠不足が血圧の上昇を促し、結果として心臓病へのリスクを高めることにつながるのではないかと推測している。

http://news.ameba.jp/2007/09/7433.php

調査は十分な規模の母集団を長期にわたって観測した結果であり、平均睡眠時間が5時間以下の群の死亡率が1.7倍にも上るという結果は無視できない。研究グループによれば、最低でも毎日5時間以上、可能ならば7時間の睡眠を確保する必要があるという。

一方、Technobahnが伝えたところによれば、フィンランド産業衛生研究所が、長時間の睡眠も健康に悪影響があることを示す調査結果を発表した。

 研究グループは睡眠時間が平均余命にとれだけ影響を与えるのか、データを収集。その結果、1日に8時間よりも多く睡眠している男性の24%は平均よりも早死していること、また、女性の場合も1日に8時間よりも多く睡眠している人の17%が平均よりも早死しているという事実を突き止めた。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200710021928

1日に8時間よりも多く睡眠している男性の24%は平均よりも早死にしていると言う*1

先の調査結果と併せて考えると、ベストな睡眠時間は7時間、ただし1時間ほど寝過ごすと早死にのリスクが増加するので要注意ということだろうか。実際には睡眠時間が直接の引き金でなく、短い睡眠時間しか確保できないような過酷な労働条件や、惰眠をむさぼることを許す怠惰な生活習慣などが死亡率を左右する要因である気がするが。

*1:残りの76%が平均より長生きしているのならばむしろ良いのではないかという気がするが、文脈から考えると通常は80%ぐらいが平均に分類されるのだろう