19人の宝くじオレオレ詐欺師たち

茨城県で4日ドリームジャンボ宝くじ1,000万円の当たり券を置き去りにした男性が、ようやく発見された。どうも男性は宝くじマニアのようで定期的に大量の宝くじを購入していたらしい。今回も210枚も購入しており、別に65,000円当選したことに舞い上がり、1,000万円当選に気づかず帰ってしまったというのが真相のようだ。

何というか、小市民的で微笑ましいエピソードだが、スポーツ報知は、彼以前に警察に問い合わせた19人もの自称持ち主について報じている。

 案の定と言うべきか土浦署には「くじを盗まれた」「落とした」など自分が持ち主であることを主張する問い合わせが殺到。その数は19件にも上った。ほとんどが電話だが、直接来た剛の者も3人いたという。

 さっそく同署では伏せていた事実を使って自称持ち主をテスト。「何枚買ったの?」「いくら受け取ったの?」という基本的な質問に自称持ち主たちは「…」と次々に脱落。何ともバツが悪そうに引き下がっていったという。

 そして10日に現れた20人目の男性。「報道を見て自分かと思った。会社があったので平日は来られなかった」と話し、約30分にわたる質問を次々とクリアした。最後は実際に対面した売り場の女性従業員も登場。「この人です」と最終面接も難なく突破し、無事本人と確認された。「指紋検査までやる必要はない」と土浦署が認定するほど余裕の合格だった。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071111-OHT1T00087.htm

こうしたケースにおいて本人同定のために警察が一部の情報を伏せるのは常套手段である。本当にもしかして自分の宝くじではないかと信じて連絡した人(いるのだろうか)はともかく、もしかしたら言いくるめられるかもと淡い期待を抱いて実行に移した詐欺師どもの浅慮には呆れるばかりだ。

そうした詐欺師にコロっと騙される人が後を絶たないのも厳然たる事実なのだが。