売ります:海上独立国家シーランド

Engadget Japaneseが伝えたところによれば、英国東部サフォーク沖10kmに位置する「独立国家」シーランド公国が、「統治権の移譲」相手を募集中だという。シーランドは1967年にロイ・ベイツ氏一族が、放棄された英国の海上要塞を実力で占拠し、勝手に独立国家を宣言したものだという。まさに沈黙の艦隊のやまとの独立宣言を彷彿とさせるが、1967年の独立宣言当時、どの国家も相手にせずスルーされ、事実上独立国家が黙認されてきたらしい。

シーランド公国の公式Webページでは、個人向けに特別称号の販売サービスを行っており、Lord, Lady, Baron, Baronessといった称号が£19.99で入手できる。シーランド公国による公式の認定証が入手できるようだ(認定証写真)。○○卿とか××男爵とか呼ばれたい人はマストバイである。

残念なことに、Recent newsによれば、シーランド公国は、独立からほぼ40年を経て、火事によりインフラ系に壊滅的なダメージ受けたらしい(Sealand to after the Fire - Part 3に写真が掲載)。現在寄付金の募集を行っているようだ。

結局、統治者ロイ一世の高齢といった問題もあり、ロイ一世の息子であり摂政を務めるマイケル公および王室一家の総意として、シーランド公国統治権の委譲を決定、現在相手を募集中という(INMONARANJA - SEALAND FOR TRANSFER)。伯爵ぐらいでは物足りず、王になりたいという野望を持っている人は、いくらになるのかわからないが(XXX,XXX,XXX.00€と書いてある)、コンタクトしてみてはいかがだろうか。