日本人はおいしいマツタケが食べられなくなってかわいそう?

山崎拓前副総裁との一連の会談の中で、北朝鮮宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使は「日本の経済制裁は効いていない」と強弁しながらも、山崎氏らにマツタケ料理などを振る舞った上で「日本人はおいしいハマグリやマツタケが食べられなくなってかわいそうだ」と述べ、北朝鮮からの全品目輸入禁止措置を解除するように暗に求めたという。

強がりもここまで来たら天晴れである。べっべつに、私は別に困ってないんだけど、あんたがかわいそうだから、言ってあげてんのよっ、これが世に言うツンデレというやつか。デレ状態は見たことがないが。

さらに、宗氏は貨客船万景峰号など北朝鮮国籍船舶の日本への入港禁止措置をめぐっても「日本と往来したくてもできなくなった人がいる。拉致よりひどい人道上の問題が起こっている」と指摘、「人道上の問題はすぐに取り除かないといけない」と述べ、船舶入港禁止を解くよう要求したらしい。

拉致よりひどいとはどのような基準による評価か大変興味がある。北朝鮮による日本人の拉致は、人間の尊厳、人権及び基本的自由の重大かつ明白な侵害であることは明らかであるが、国交のない国への往来を禁止することの何が問題なのか。北朝鮮産のマツタケを振舞われ、北朝鮮のご高説をありがたく頂戴してきた山崎氏にぜひ解説してもらいたい。