日本食認証制度に対抗してキムチ認証制度創設?

LM-72007-03-19


中央日報が報じたところによれば、日本政府が海外の日本食認証制度の導入検討をしているのに対抗して、韓国の一部ではキムチ認証制度を創設するアイデアがあるようだ。

日本食レストランのチェ・ヨンジュン代表は「日本式寿司を認証するという話だが、都市には日本式はない」とし「もう韓国人の味の好みに合わせた寿司だから、味も違うし認証は話にならないし、必要もない」とあきれた様子だった。もし認証をしに来たら門前払いするという覚悟だ。

なんだか根本的な誤解があるようだが、海外で日本食をアレンジした新たな料理が創作されることは全く問題がないし、誰もそれを問題にはしていない。海外で出される寿司の多くはそもそも酢飯じゃないし、寿司の形をしていても別の料理と考えた方がよい。それでも日本料理として現地では受け入れられており、それなりに浸透しているようだ。

なにもそれらの現地日本料理を排除することが日本食認証制度の目的ではない。単に海外で日本料理を食べたくなったときに、日本で出される日本料理と同じものが出てくるのか、それとも現地アレンジされた日本料理が出てくるのか、それを区別できる印がほしいだけだ。海外でもちゃんと酸っぱい寿司が食べたいだけなのだ。

一部の韓人たちは日本がキムチ(KIMCHI)を「キムチ」(KIMUCHI)で登録までしようとした前例から、ならば我々も「本物キムチ検証制」を作らなければならないのではないかと反発した。

日本に対抗して韓国でもキムチ認証制度を導入しようというアイデアがあるようだが、それは大いに結構、是非導入してもらいたいと思う。日本風にアレンジされたキムチではなく、本場のキムチが識別できれば消費者としてもメリットがあるだろう。現在日本で流通しているキムチと本場のキムチにどれだけの差があるのか知らないが、きっと母国人から見れば全く別物なのだろう。日本で展開しているフランス料理店の料理の多くが日本風にアレンジされたものであるのと同様に。

それにしても、キムチってアジア以外にも流通しているのだろうか?海外で日本料理店、中国料理店は良く目にするが、韓国料理店にはなかなかお目にかかることがない。あったとしてもたいていは現地韓国人が経営しているだろうし、日本に行ったこともないし、日本料理を食べたこともない店員が切り盛りする日本料理店の氾濫と同列に扱うことは難しい。

中国が中国料理の認証制度を作るのなら大いに意義があると思うが、韓国料理、それもキムチの認証制度はそもそもニーズがどれだけあるか疑問ではある。それでも作るって言うのならば、是非作ってほしい。消費者への情報提供が促進する事は、消費者が正しい選択を行う助けになるはずだから。