ジョーズの襲撃から身を守る方法

white shark (Paul Mannix)


もうすぐ夏休み、海水浴へと出かける人も多いだろう。しかし海には多くの危険な生き物が生息している。中でも巨大な人食い鮫に襲われることになれば、生還することは難しいだろう。WikiHowの"How to Survive a Shark Attack"を参照して、万が一不幸にしてあなたがジョーズに襲われた時に、生き延びる方法を紹介したい。サメに襲われて食べられてしまう女性の様子を記録したショッキングなムービーが以前YouTubeに上がっていたが、パニックになって悲鳴を上げるのは最悪である。海水浴に行く前にサメへの対処法をしっかり学んでおけば、役に立つ時が来るかも知れない(使う機会がないのが一番だが)。

Steps

  1. 冷静を保て。サメに襲われたらあなたはすぐさま水から上がりたいと思うだろうが、水の中ではサメよりも早く動くことは不可能で、単純に一目散に逃げることはベストの選択肢とは言えない。落ち着いて状況を分析し、安全を確保する方法を見いだすことが重要だ。サメはある意味では犬と同様に本能的に動く。サメは恐怖心を感知することが出来るため、もしあなたが怖がっていたら─それを外に出さなくても─サメはあなたの恐怖心を察知し、闘争本能を昂ぶらせることになる。これは無茶な注文かも知れないが、あなたの精神状態はあなたが生き残るかどうかを決定づける絶対的な要因だ。
  2. 片時もサメから目を離すな。サメは一時的に後退し、それから再びあなたにこっそりと近づこうとするかも知れない。これを許してはならない。サメから身を守るためには、サメが何処にいるかを把握なければならない。たとえ逃げている最中でも、サメを見失わないように最大の努力を払うべきだ。
  3. 防御可能な位置を取れ。すぐに水から出られないのなら、サメの攻撃可能な迎え角を狭めるように動く。潜水中であれば、岩礁や杭、露出した岩など硬い障害物に沿って後退する。こうすることで、正面からの攻撃にさえ気をつければ良いことになる。海岸の近くを潜水中の場合には、隠れるために少し下りる必要があるかも知れない。障害物のない水面では仲間と背中合わせになって、あらゆる方向からの攻撃を察知し、防御できるようにする。ボートに戻るためにゆっくりと浮上していく。
  4. 戦え。死んだふりは攻撃的なサメには通用しない。サメに攻撃された時に可能な最も分の良い賭けは、サメにあなたが強敵であると認識させることだ。エラ、目、狙いにくいが鼻面の先への強烈な一撃を加えることが出来れば、たいていの場合、サメは逃走することになる。これらの部位はサメの数少ない弱点である。もしサメが攻撃を続けたり、サメに食われたりした場合には、これらの部位に力の続く限り強烈なジャブを加え、サメの目やエラを掻きむしる。
    • もしあなたが水中銃や棒を持っているなら、迷いなく使うべし。サメの頭、特に目やエラを狙え。
    • もしあなたが武器を持っていないなら、行き当たりばったりでやるしかない。カメラや石などの硬いモノ、こぶし、肘、膝、足などを使って、サメを寄せ付けないようにする。
    • もし身の回りに何もないなら、あなたの体を使うしかない。こぶし、肘、膝、足を使ってサメの目、エラ、鼻面を狙う。
  5. 水から出ろ。サメの攻撃を防ぐ方法は多くあるが、水からでない限りは安全とは言えない。あなたのゴールは常に海から岸やボートに上がることである。
    • もしボートが近くにあるなら、落ち着いて、でも大声でボートを呼ぶ。サメがあなたを積極的に攻撃しない限り、ボートを待つ間可能な限りじっとしておく。そしてボートが近づいたら可能な限り早くボートに乗り込む。
    • もし岸の近くに居るなら、すばやく、しかしスムーズに泳ぐ。水しぶきを上げ、バタバタとのたうち回ると、サメの注意を引くことになる。異常な動作をするとあなたが傷ついているように見え、傷ついた動物はサメにとってより魅力的な餌食である。水が音を立てて跳ねるのを抑えるために、スムーズな後ろ向きの平泳ぎを使うのが良いだろう。
  6. 治療を受けよ。もしかまれたら可能な限り早く治療を受ける。大量の出血が生じた際には、あなたが何処をかまれたかにもよるが、(もし必要なら止血帯の利用も含めて)出欠を止めるために素早く適切な予防措置を取る。たとえ軽傷に見えても、しっかりと検査することが必要だ。

Tips

  • もしつりをしていたり、魚を捕まえていたら、すぐにそれを放して、そこから離れる。サメはあなたよりもあなたの魚に関心を持つだろうし、あなたも魚を守るために傷つきたくはないだろう。
  • 戦っている最中に呼吸を忘れてはならない。攻撃に対して効果的に防御し、素早く逃走し、安全に撤退するためには十分な量の酸素が必要である。
  • サメ襲来の危険がある水域にダイビングする際には、必ず槍や水中銃を携帯する。
  • サメから生き残る最も良い方法は、サメと出会わないようにすることだ。
  • サメは(鼻が引っ掛かるため)垂直に立ったものを噛むことが苦手である。手や足をぶらぶらさせたり、サメから泳いで逃げるために水平に広げたりしてはならない。
  • サメはエサを引き裂くために、その周囲をぐるぐると回る傾向がある。そのため、もしサメに噛まれたら基本的にサメを抱きしめれば(サメにしがみつく)、大量の肌や四肢を引き裂かれる危険性を劇的に下げることができる。さらにこうすることで、たとえサメにくわえられた状態でも、噛まれた部位をさらに突き刺されることを防ぐことが出来る。というのは、サメの歯はエサを固定するために内側へ向かって生えているからだ。この方法と連携させて利用するもう一つのテクニックは、サメに噛まれたら、あなたの体のどこかでサメのエラをふさぐことだ。サメから酸素を奪えば、サメは何が起きているか気づき、本能で、元々食べようとしていたあなたをふりほどこうとするだろう。

Warning

  • サメの口と歯は鼻面と非常に近い位置にあるので、サメのエラや目などの別の部位を狙う方が良いだろう。こちらの方が効果的で安全なターゲットだ。最後の手段としてのみ、そして最大限の危機に瀕している時はいつでも、手で動物の鼻面を叩くべきだ。
  • 悲鳴を上げる衝動を抑えること。悲鳴を上げてもサメへの抑止とはならず、むしろサメを刺激する。しかし、もしサメがあなたを次の獲物として既に決めているように見えたら、とにかく悲鳴を上げる方が賢明かも知れない。
  • サメは致死的な生物であり、軽々しく扱ってはならない。決してサメを刺激したり、攻撃されやすい位置に身を置いてはならない。
  • ダイビングの時には、落ち着いて適切な安全手順を踏むことを忘れてはならない。もしあなたがパニックになったら攻撃はより熾烈になる。余りに急に浮上すると、特に深い深度からの浮上の場合には、動脈ガス血栓や深刻な減圧症(潜水症)に罹る可能性がある。