メガカロリー時代のハンバーガー戦争
6年前に日本から撤退したバーガーキングが日本に再上陸し、6日新宿に1号店が出店した。1号店の開店にはなんと700名が列を作ったと言う。読売新聞朝刊紙面には、ワッパーをほおばる来店客として、TBSのサンデー・ジャポンの街頭インタビューに4回も登場した男性が2ちゃんねるTシャツを着て写っているが、狙いすぎでもう面白くない。
朝日新聞によれば、バーガーキング・ジャパンの社長、笠真一氏は元マクドナルド上級執行役員営業推進本部長という経歴の持ち主ながら、バーガーキングの日本再上陸を推進しているという。日本市場に受け入れられるハンバーガーの味を目指し、試食を繰り返して、肉の微妙な焼き加減や保存状態を確かめるため、多い時は1日半で47個のワッパーを平らげたという。ワッパー1個670kcal、47個では31,490kcalとなり、さすがに笠氏の健康が心配である。
バーガーキングではパティの追加が自由に出来るが、6年前の撤退時に追加パティ20枚を注文した人が、今回は5枚とおとなしい。もっとも20枚のYouTube動画を見たら、二度とやる気にならないのはよく分かる。パティ20枚追加した時のカロリーは670+230x20=5,270kcal、優に2日は何も食べなくても生きていける。
一方、マクドナルドは2匹目のドジョウを狙って、903kcalのメガテリヤキを投入。テリヤキ2枚なんだからメガテリヤキでなくて、ビッグテリヤキだろうというツッコミにもめげずに話題のようだ。ちなみにメガテリヤキ、ポテトL、コーラLで1,613kcalとなる。1日分の摂取カロリーが680円で採れると考えればお得なのだろうか。
メガマックが流行った時にパティを限界まで追加し、16枚のヨッタマックからその上の70枚ぐらいまで、こことかこことかここで紹介されているが、パティ16枚のヨッタマックは2,230kcal。カロリー量は一日分と考えればそれほど大きくはないが、見ただけで吐き気がする。
こんなに強烈な外観をしているのに、カロリー量はメガテリヤキ、ポテトL、コーラLとそれほど大きな差はない。メガテリヤキのカロリー量はギガマックに相当するし、サイドメニューのカロリーも馬鹿にならないのだ。メガテリヤキLセットメニュー1,613kcalに相当するのはパティ12枚のエクサマック(1,738kcal)となる(パティの数を1枚減らしても良いが、11枚には名前がない)。この辺りのカロリーを一覧にすると次の通りだ(パティ1枚123kcalで計算。チーズは加えないものとする)。
商品名 | パティ | カロリー |
---|---|---|
ビッグマック | 2枚 | 508kcal |
メガマック | 4枚 | 754kcal |
ギガマック | 6枚 | 1,000kcal |
テラマック | 8枚 | 1,246kcal |
ペタマック | 10枚 | 1,492kcal |
エクサマック | 12枚 | 1,738kcal |
ゼッタマック | 14枚 | 1,984kcal |
ヨッタマック | 16枚 | 2,230kcal |
- バーガーキング・ジャパン社長、笠氏の1日半の試食量は31.5Mcal。
- バーガーキングで20枚の追加パティを注文した際の、ワッパー(パティ21枚)は5.3Mcal。
- マクドナルド、メガテリヤキ、ポテトL、コーラLで1.6Mcal。
- マクドナルド、ヨッタマック(パティ16枚)は2.2Mcal。
- マクドナルドでメガテリヤキを予想した人に与えられるメガテリヤキ100個は90.3Mcal。
ちなみに、成人男性でデスクワーク中心の人の摂取カロリーは大体1日当たり2〜2.5Mcalぐらいであり、近年話題のメタボリックシンドローム対策を鑑みれば1.8〜2Mcalぐらいに抑えることが望ましい。せめてドリンクにコーラは止めてウーロン茶にしましょう。