科学の話はキモイのか
Slashdotで"科学の話でモテるにはどうすればいい?"と言うエントリが立って話題になっている。とどのつまりは、科学の話題をしているような人は端から見ていてキモイという話だ。
A Successful Failureを定期的にご覧になっている人なら言うまでもないことだろうが、筆者は科学の話が大好きだ。自分の知らない知識を与えてくれる人や書籍、blogなどは、知的好奇心を満たしてくれるかけがえのないモノである。そして、できればその喜びを他の人と分かち合いたいと思っている。それがこのblogを続けている原動力のひとつとなっているわけだが、なかなかその思いが共感されることはない。
たとえば、GPSにおいて特殊相対論と一般相対論の両方が使われていて、両方の効果による時間ずれを補正しないと1日あたり11kmも誤差が出るとか、人間を定義するためには1Pバイトのオーダで十分だとか、雨の中で濡れずに走るベストの方法は寝そべってスケートボードで進むことだとか、こういった話は大好きだ。ところが、日常生活でこうした話をする機会は皆無だ。無理にこういう方向に話を持って行ったところで、芳しい反応は得られない場合が多い(話のもって行き方がまずいことも原因だろうが)。
ネット上でも状況は似たようなモノで、科学的な話題を扱ったエントリにブックマークが集まることは稀だ(やはり、筆者の書き方が悪いことも原因だろうが)。もっと科学の楽しさを共有できるような、良い方法はないものだろうか、そうは思いつつもなかなか科学的な話題を扱うエントリを書き上げるのは骨が折れるため書く方も敬遠してしまう。情報収集の方も長文を読むのが億劫になってつい読み飛ばしてしまいがちだ。特に専門外はその傾向が顕著だ。
まず、自分の態度を改めることが先決のようだ。