「アサヒる」をアサヒった「おもいッきりイイ!!テレビ」

痛いニュースによれば、15日に日本テレビ系列で放送された「おもいッきりイイ!!テレビ」において、「アサヒる」が紹介されたらしい。

アサヒるは2007年10月16日付エントリ『「ググる」=「検索する」、「アサヒる」=「捏造する」』で示したように、主に『捏造する。でっちあげる。執拗にいじめる。』という意味で利用されるが、番組内では『執拗に責め立てる』という意味で紹介された。

しかしアサヒると言う言葉は、「アベする」と言う言葉が流行しているという事実を捏造することで、安倍首相を執拗に責め立てたことから生まれた言葉であり、捏造は外せない要素である。単に責め立てるだけではアサヒるとは言えず、それに捏造が加わって初めてアサヒると言える。

そのため、意図的に『捏造する』と言う意味を外した番組内での紹介の仕方は、本来の語義を歪めた不適切なものと言わざるを得ない。朝日新聞への配慮からこうした不自然な紹介になったと思われるが、配慮するなら最初から取り上げなければ良いはずだ。

ただ、「おもいッきりイイ!!テレビ」において「アサヒる」が不自然な紹介をされたことにより、ネット上において「アサヒる」に言及するblogが増加し、「アサヒる」の定着化が進行したことは間違いない。おそらく、同じくTVで取り上げられるにしても、普通に紹介されていたのではここまでの反響はなかったはずだ。

これは「アサヒる」を本来の意味で定着させ、朝日新聞に対する信用を失墜させようとする、日本テレビ-読売新聞の手の込んだ深慮遠謀なのでは?と勘ぐりたくなる。まあ、考えすぎだろうけど。