willとbe going toの使い分け
中学英語でwillとbe going toは同じ意味だと教わり、「同じ意味になるように下線部を書き換えなさい」と言う問題でwillに下線が引いてあれば、be going toに書き換えれば○がもらえた。しかし、この2つには厳然たるニュアンスの違いが存在する。ニュアンスの違いを教わってかなり勉強になったので、復習の意味もかねてまとめておく。
willとbe going toは1.紹介(introduction)、2.決定(decisions)と意図(intentions)、3.予測(predictions)の3つの意味を持ち、それぞれに使い分けがある。
1.紹介
willは中立な意味を持ち未来の事実を表現するのに利用する。
- I'l be twenty next Friday.
- The spacecraft will come down in the Pacific Ocean tomorrow morning.
一方、be going toは既にやることを決めている何かの意図を表現するのに利用する。
- We're going to have a meal.
- Tom is going to sell his car.
willは意図を表現しないため、次のような文ではwillは利用しない。
- It's her birthday. She's going to have a meal with friend.
ただし、be going toを意図を表現する為に使った後、willを詳細やコメントに利用する事は良く行われる。
- We're all going to have a meal. There'll be about ten of us. 〜 Oh, that'll be nice.
2.決定と意図
willはその場でなされた即席の決定や同意に利用される。
- There's a postbox over there. I'll post these letters.
- You still haven't put those shelves up, Trevor. 〜
OK, I'll do it tomorrow. (Trevorは今決めた)
一方be going toは既に決められていた決定や意図に利用される。
- I'm going out. I'm going to post these letters.
- You still haven't put thouse shelves up, Trevor. 〜
I know. I'm going to do it tomorrow. (Trevorはこの時点で既に明日やろうと決めていた)
3.予測
willは未来に対する予測に利用される。
- I think United will win the game.
- One day people will travel to Mars.
一方be going toは現在の状況を勘案して将来的に何が起こるか予測する際に利用される。
- There isn't a cloud in the sky. It's going to be a lovely day.
- This bag isn't very strong. It's going to break.
予測の2つのニュアンスの違いは微妙なため両方を用いることが出来る。ただし、be going to のほうがwillよりも少しくだけた感じで会話的な印象がある。
willとbe going toの2つの違いに注意してネイティブの会話を聞いてみると、そこに意図が含まれているのか、決定はいつ行われたのか、など微妙なニュアンスをつかむことができるかもしれない。筆者自身は上手くこの2つを使い分けられていないが、ちょっと頭の片隅に入れて注意したいと思う。