PS3、日本国内も出荷台数100万台突破
先日米国において出荷数100万台がアナウンスされたPS3だが、日本国内でも出荷数100万台を突破したそうだ(※ただしソースはソニー)。
12月7日には任天堂がWiiの販売台数が100万台を突破したことを明らかにしており、数字上は一見互角に見える。
ただし、PS3の方は出荷台数であり、Wiiの方は販売台数であることに注意しなければならない。いまや、PS3はどこでも在庫がある売れない商品となってしまっている。確かにソニーの出荷台数は100万台を超えたのだろうが、販売台数は年末までの累計である46万台からさほど増えてはいないだろう(60万程度?)。
PS3はソフトの販売も低調であるようで、マルガの湖畔の集計によるタイレシオ(ハード一台あたり売れるソフトの本数)は発売直後から下降線を辿りいまや0.3となっている(Wiiは1.7)。ただし、マルガの湖畔におけるソフト累計販売数の算出方法は、毎週のファミ通のTOP30ランキングを累計したものであるため、30位以下のソフトの販売数は切り捨てられる。PS3のソフトがいくら売れてもTOP30に入らなければ0本と計算されるため、タイレシオが極端な値になっている(いくらなんでも0.3以下はありえない)。
それを差し引いて考えても、PS3のハードとソフトの販売不振は深刻であるようで、ハードが売れない→母数が少ないのでソフトメーカーがソフト供給を控える→ソフトが出ない→ハードが売れないという負のスパイラルに陥る危険性が徐々に高くなっている気がする。ハード性能から期待されるクオリティが非常に高く、ライブラリが未整備なためソフト開発が困難で、膨大な開発費と開発期間が必要になるPS3、序盤で躓くとソフトメーカーに対する求心力を一気に失って致命傷になりそうだ。