Electronics

松下が捨てるブランド価値

既報のとおり、松下電器産業株式会社は10月に社名をパナソニック株式会社に変更することを発表した。ナショナルというブランド名は廃止され、社名に松下ないしはナショナルが付くグループ会社についても全てパナソニックに変更されるという。松下電器はブラ…

Webによる情報格差の是正は自己責任を増大させる

Appleは9月5日にiPhoneを200ドル値下げすることを発表したが、engadgetが伝えているように、翌6日には既にiPhoneを購入した人に対しては100ドルのギフトカードを提供することを発表した。値下げに対する事実上の保障である。WIRED VISIONの「iPhone大幅値下…

いよいよ追い詰められたSED

22日、シャープは「未来の液晶テレビ」に向けた技術を集約した52V型の超薄型液晶テレビ試作機を公開した。 同社の液晶技術を結集し、52型で厚み20〜29mm、コントラスト比10万:1、リビングコントラスト3,000:1(200ルクス)、色再現性は NTSC比で約150%、応答速…

フルHDになっても動画解像度に改善がない液晶テレビ

前日のエントリでも取り上げたように、松下電器は「フルHDビッグバン」として全てフルHDパネルを採用したプラズマ/液晶テレビ「VIERAシリーズ」7モデルを発表し、同社では初となるフルHD採用37インチ液晶テレビTH-37LZ75を発表した。2007年1月29日付エントリ…

50インチ以下にはフルHDは不要ではなかったのですか?

松下電器は「フルHDビッグバン」として全てフルHDパネルを採用したプラズマ/液晶テレビ「VIERAシリーズ」7モデルを発表した。プラズマテレビは42インチから65インチまでフルHDで揃え、液晶テレビでは37インチのフルHDモデルを始めて投入した。しかし少し待っ…

SED発売延期再び

キヤノンは2007年第4四半期に予定していたSEDテレビの発売を当面の間見送ることを発表した。当初2002年の発売を目指していたSEDは、予定を5年超過しても発売の目処さえ立たない状況に追い込まれた。 1999年06月:「2002年に月産5万台を目指す」 2002年06月:…

小型薄型テレビはデザインによる差別化の時代へ

ソニーは、Display 2007において、27型/1,920×1,080ドットのフルHDモデルと、11型/1,024×600ドットのWVGAモデルの2つの有機ELディスプレイを出展しているが、11型の有機ELディスプレイに関して、2007年度中に発売することを明らかにした。有機ELディスプレイ…

液晶を捨てられない松下の苦悩

松下は動画ボケを改善する「Wスピード」を搭載した液晶テレビ「LX75シリーズ」を発表した。LX75シリーズは動画解像度とコントラストを旧来製品に対して大幅に改善していると言う。まず動画解像度だが、全方位に対応した中間フレーム生成に基づく120Hz倍速駆…

危うさが漂いつつあるPS3、そしてソニー

先日、ソニーがPS3の出荷数100万台の達成をアナウンスしたことに触れたが、正確には出荷数ではなく、生産出荷台数であるという。生産出荷台数ははてなキーワードにも登録されている。 生産拠点から出荷した台数を指す。 販売店に出荷された台数ではないので…

韓国・台湾液晶メーカーの技術力はどの程度なのか?

筆者は「液晶のシャープ」というシャープの液晶に対する一般的なブランドイメージは幻想に過ぎないと信じている。シャープ製の液晶はたとえばIPSアルファテクノロジ製の液晶に比べて優れているというわけではないと思う。シャープ製液晶テレビが他社製品より…

PS3、日本国内も出荷台数100万台突破

先日米国において出荷数100万台がアナウンスされたPS3だが、日本国内でも出荷数100万台を突破したそうだ(※ただしソースはソニー)。12月7日には任天堂がWiiの販売台数が100万台を突破したことを明らかにしており、数字上は一見互角に見える。ただし、PS3の方…

SED生産はキヤノン単独事業に 量産計画見直しへ

キヤノンは米Nano-Proprietary社との特許係争の解決を目的とし、東芝との折半出資で設立したパネル製造会社「SED」をキヤノンの100%子会社とすることを発表した。東芝は持ち株を全株キヤノンに売却し、SEDパネル製造からは身を引くこととなった。東芝はSED社…

スマートフォンの常識を覆す「iPhone」だが

Internationl CESの裏番組として開催されたMacworld 2007(表より強力という話も)。大方の予想を裏切らずApple TVとiPhoneが発表されたが、個人的にはやや残念な印象を受けた。Apple TVは単にiPodのデータをTVで見られるようにするだけの端末に見える。パソコ…

ソニーのディスプレイ切り札「有機EL」――パラダイム・シフトのトリガ

やはり今回のCESの目玉はソニーの有機ELディスプレイだろう。昨日も触れたように、ほぼ素人目では問題ないレベルまでFPDの画質が向上している昨今において、ユーザの購買行動を決定付ける要因となるのは画質以外の目に見える点──デザインとなることは間違い…

International CES

International CESが本日より開催され、各社から真表品が続々と発表されている。先日触れた120Hz倍速駆動タイプのフル液晶TVもシャープD92シリーズとD82シリーズ、東芝LX177シリーズなどへの搭載が明らかとなった。液晶陣営はシャープの世界最大108型パネル…

SEDは世に出るのか?

SED開発スケジュールの遅延 年末に朝日新聞が報じているように、キヤノンは次世代の薄型ディスプレイSED (Surface-conduction Electron-emitter Display)の量産工場建設を白紙化することで検討しているという。原因は関連技術を持つ米社との特許訴訟が難航し…