親父より短足になった男子中高生

文部科学省がまとめた平成19年度学校保健統計調査速報によれば、男子中学生は親世代よりも短足という結果が出たことを産経新聞が報じている。意外な結果に文部科学省も原因は分からないと首をひねっているという。

次の表は上記資料の表6 身長に占める足の長さ(身長から座高を引いたもの)の割合を示したものだ。これによれば、男子は5歳及び12歳から17歳、女子は5歳,11歳及び14歳で親の世代より小さくなっている。




まさかズボンをズリ下げてパンツを見せるスタイルが流行っているので、それにあわせて1代で進化したわけではあるまい*12ちゃんねるではデブが増えて尻の肉が分厚くなったためだという意見が出ているようだが、肥満度に顕著な差は見られない。

結局はっきりとした原因は分からないが、様々な調査で運動能力の低下が顕著に見られるので、そのあたりと何らかの関連があるのかも知れない。発育期における運動不足が四肢の発達に影響を及ぼすことは十分考えられる。このまま進行すると、数世代後には身長は高いが胴長短足の体型が標準になる由々しき事態に発展する可能性がある。

遺伝子をちょっといじってスタイルの良い形質を組み込んでしまえばいい?

*1:ちなみに進化とは生物の遺伝的形質が世代を経る中で変化していく現象のことであって、単一の個体が形質を変化させることは発達ないし変態と呼ぶ。そのため「スーパーサイヤ人に変態した」等と表現することが正しい。