ホンモノのハチミツの見分け方
読売新聞が"「純粋はちみつ」加糖の疑い"として報じたように、全国はちみつ公正取引協議会の定期検査で、規約に反して人工甘味料などの混入が疑われるはちみつ商品が、過去7年間で延べ120点、検査対象の約2割に上っていたことが明らかになった。
純粋はちみつとして売られている商品の2割が虚偽記載であるにも関わらず、同協議会は、各業者に注意や警告しただけで十分な調査をせず、検査結果も公表していないという。消費者を馬鹿にするにもほどがある。なにが公正取引協議会か。
続報によれば、検査で陽性となった商品を販売する業者の中に、同協議会の役員が経営する会社が含まれていたことがわかったという。また、同協議会が品質を保証する公正マークを付けた混入はちみつ商品も確認されており、同協議会の保証が形だけのものであることが明らかになった。そもそも同協議会は公正シールの販売収入によって運営されており、チェックが極めて甘い体制となっていたようだ。腐敗しきった組織のなれの果てである。
さて、ハチミツがホンモノかどうかどうやれば見分けることができるのだろうか? wikiHowに"How to Verify the Purity of Honey"というそのものずばりのエントリがあるので紹介しよう。
テスト手順
- ラベルをチェック。買う前にラベルをチェックしないのは論外である。法律によって内容物は一覧表示することが求められており、ラベルを見れば純粋ハチミツかそうでないかは分かることになっている。残念ながら、日本では公正マークさえ信用できない状況にあるようなのでこの手はだめだ。次に行こう。
- 味をチェック。何か違う気がするが、ラベルには純粋ハチミツと書いてある(全国はちみつ公正取引協議会の公正マークも付いてたりする)。どうも怪しい。そんな場合にハチミツの純粋性を見分ける方法がある。
- 溶解テスト
- グラス一杯の水とハチミツ用のテーブルスプーンを用意する。
- スプーンでハチミツを水に注ぐ。もしハチミツが純粋でなければ、ハチミツは水に溶ける。最も一般的なハチミツへの添加物である果糖は水に溶けるのだ。もしハチミツが純粋なら、ハチミツは固まったままグラスの底に沈殿する。
- このテストはハチミツと同量の変性アルコールを混ぜることによっても行える。純粋ハチミツは底に沈むが、混入ハチミツは溶けやすく液体を白濁させる。
- 燃焼テスト
- ライターと糸芯のロウソクを用意する。このテストは少量のハチミツにも利用できる。
- ロウソクの糸芯をハチミツに漬け、余分なハチミツを落とす。
- 糸芯に火を付けてみる。もしそれが燃えたらなら、それは完全に純粋なハチミツである。もし燃えなければ、それはハチミツに加えられた水の存在がロウソクが燃えるのを邪魔したというわけだ(もしほんの少ししかハチミツを芯に漬けなければロウソクは燃えるだろう。パチパチという音がしたら、ロウソクを消して、もっとハチミツを漬けてやりなおすのがよい)。
- 吸収テスト
- 吸い取り紙にハチミツを数滴垂らして、吸い取られるかどうか観察する。もし吸い取られればそのハチミツはニセモノだ。
- もし吸い取り紙をもっていなければ、ハチミツを白い布に垂らして、その布を洗ってみると良い。もしハチミツによる染みが残っていれば、そのハチミツはおそらく純粋ではない。
- 溶解テスト
注意
- もしあなたがハチミツ業者直営店や地元のハチミツ業者から購入している時には、このようなテストを購入前にやろうとしても認められないかも知れない。彼らがあなたの一見奇妙なリクエストを受諾しなかったとしても、彼らが添加物の混入をやっているというワケではない。それでもテストしたい場合には、ちゃんと理由を話して頼もう。くれぐれも何も言わずライターを取り出してハチミツに火を付けようとしないように。
- 結晶化したハチミツは常に純粋である。もし絶対に純粋なハチミツを手に入れたいのならば、結晶化したハチミツを購入することが最も確実な方法だ。この方法を選択する場合には、結晶化したハチミツを溶かす方法が役に立つだろう。
さて、あなたの家にあるハチミツは純粋ハチミツだろうか?早速チェック、チェック。