LG L204WT

大画面のワイドディスプレイが安くなってきたのでこのほどLG電子L204WTを購入した。

LG 20インチワイドLCDモニタ L204WT-BF

LG 20インチワイドLCDモニタ L204WT-BF

購入に当たって重視したのは、WSXGA+(1680x1050)の高解像度が出せ、なるべく小さいものということで、20.1インチの本ディスプレイが該当した。筆者の使い方としてWebページがそれなりに見えればいいので、画質や動画性能は二の次であり、そういうものを求める人にとって良い選択肢かどうかは分からない。アスペクト比を保った拡大表示が出来ないのも困る人はいるだろう。

1680x1050の高解像度は圧巻で作業域が一気に増えることになる。やはりモニタ選定で重視すべきは大きさではなく解像度だ。ところが、1680x1050はNVIDIAの最新ドライバでも解像度変更画面の選択肢に出てこない。もしかしてグラフィックカードが対応していないのか?と思い、公式ページで対応を明記しているELSA GLADIAC 776 GS 256MBを購入してみたが、やはり出てこない。

公式に対応が明記してある以上必ず方法はあるはずだと思い、いろいろ試行錯誤してみると、新しいのが悪かったと言う事実が判明した。画面のプロパティの詳細から、NVIDIAのコントロールパネルを起動すると、「起動ページ」と「コントロールパネル ユーザー インターフェイス」の選択画面が出る。ここで、「コントロールパネル ユーザー インターフェイス」を選択すると次のウィンドウが起動する。



ここでは「クラッシク NVIDIA Control Panel」と「新しい NVIDIA Control Panel (推奨)」の選択が出来るが、デフォルトは新しい方になっている。新しい方が機能的に優れているだろうし、古い方を選択する必要が無いと筆者は思いこんでいたのだが、1680x1050のようなデフォルトで用意されていない解像度を追加するためには、クラシック NVIDIA Control Panelを利用しなければならない。新しい NVIDIA Control Panelの方には、カスタム解像度を追加する機能が無いのだ。こんなことはマニュアルのどこにも書かれていないし、まさか新しい方で機能のデグレが発生しているなど思いもしなかったので気づくのが遅れ、無駄な出費をしてしまった。そう、筆者がもともと利用していたWinFast PX7600 GS TDH HDMIでも問題なくWSXGA+の解像度に対応していたのである(同じ7600GSだし)。

クラッシク NVIDIA Control Panelにして「スクリーンの解像度およびリフレッシュレート」を選択すると、ウィンドウ下部に「カスタム解像度およびリフレッシュレート」という欄がある。ここで「追加」ボタンを押下すれば新たな解像度とリフレッシュレートを入力できる。L204WT-SFの場合は1680x1050の32bit、60Hzに設定すればよい。これでWSXGA+の解像度が選択肢に出るようになるので、画面のプロパティから解像度を切り替えればよい。しかし、WSXGA+の解像度を持つディスプレイが増えていると思われるのに、それに対応するための説明がどこにもないのは問題だと思う。ディスプレイメーカー側も気を利かしてNVIDIAATiでどのように設定すべきかという説明をマニュアルに付記すべきだ。




なにはともあれ、ようやく画面が広くなって快適な作業環境が実現できた。ただし、デフォルト設定ではまぶしすぎるので、明るさを0付近まで下げる必要がある。表示品質は良いとは言えないディスプレイだが、Webブラウジング主体である場合に問題になることはない。ブラウザのサイドバーを開いてもなお十分な表示領域が維持されるので、閲覧操作上のイライラがかなり解消された感じだ。一つ失敗したのは、画面が傷つくのを防ぐため20.1インチに対応した液晶保護シートELECOM 液晶保護フィルム EF-TVF20WPCを買ったのだが、光沢タイプしかなかったため画面がテカテカになってしまって、蛍光灯の光が写り込むようになってしまったことである。光沢タイプは見た目は鮮やかだが、作業を妨げるだけの極悪機能だと思う。どこかつや消しの20.1型対応保護シート出してください。

LG 20インチワイドLCDモニタ L204WT-BF

LG 20インチワイドLCDモニタ L204WT-BF

ELECOM 液晶保護フィルム EF-TVF20WPC

ELECOM 液晶保護フィルム EF-TVF20WPC